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千代田区政の課題とは

執筆者の写真: 香織 浜森香織 浜森

区議会議員になって約2年、区政の課題がわかりました。

ここでは、3点共有いたします。


一点目は、区政がブラックボックス化していることです。


裏返せば、議会は権限を使いこなせていないとも言えます。


本来、地方自治体は、区長も議員も直接、区民から選ばれる「二元代表制」であり、

議会が区長(行政)をチェックすることとなっています。


また、外から見た印象では、何となく議員の方がえばっているように見えるのではないでしょうか。


しかし実際には、日々の業務を遂行している職員の方が情報を持っているのはあたり前であり、区側の情報コントロールによって、議会側が知りえないことが多いのです。


議会が正常に監視・判断できないという事態が発生しています。

例)・議会への説明なしに255億円相当の土地・建物が無償貸与されていた。

  ・議会への説明なしにパブリックコメント(意見募集)が実施されていた。

  ・官製談合事件対策として、第三者委員会を設置しないことを議会に説明しなかった。


民間企業に勤めていた時は、基本的に役員会議の内容が社員に公開されていました。

しかし、千代田区では、大事な案件も「首脳会議」で話し合われなくなっています。

(議事録が残っていません)


議会が機能するためにも、区民に説明できるようにするためにも、情報公開を強化し、オープンで透明な区役所にすることが必要だと考えています。



二点目は、問題解決力が弱いことです。


区の職員は、真面目で優秀な人が多く、日々、法に基づき適正に業務を遂行しています。


一方で、想定外の問題があった時に柔軟に方針転換をすること、代替案を考えることは苦手なように見えます。本来は、ここが区長・副区長の腕の見せ所かもしれません。


千代田区では、当初案に固執することで、何年も問題解決できない案件が多くあります。

(日テレ跡地再開発、外神田一丁目再開発、神田警察通り道路整備など)


◎意見が異なることを恐れずに、しっかり話し合っていく。

◎立場にとらわれず「問題を解決するにはどうするか?」を第一に考える。

◎区にとっても、企業にとっても、それぞれの立場の住民にとっても良い解決方法を探すためにあらゆる可能性を考える。


職員研修等により、交渉力、提案力、ファシリテーション力、プロジェクトマネジメント力等の強化が必要だと考えます。



三点目は、ビジョンが見えないことです。


現在、千代田区では10年計画が作られていません。部署ごとの計画や将来イメージはあっても、千代田区全体としてどのような優先順位で、何をどのように実現するのかが決まっていないのです。


10年計画を作らなかった理由は、社会の動きが早く、どんどん情報が古くなってしまうということ、作成に非常に大きな労力が伴うということでした。


膨大な資料を作成することは目的ではありません。

区民も議員も職員も、みんなが共通に理解して目指すことができる長期計画が必要だと考えます。



 
 
 

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