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執筆者の写真香織 浜森

食の安全保障

7/15食の安全に関する講演会に参加してきました。



鈴木宣弘先生の著書にもありましたが、食は〝安全保障〟に関わる重大な問題です。



政府が戦後ずっとアメリカ(企業)の言いなり、マスコミが報道しない、消費者が知らずに選択する、という構造的な問題があるようです。



お話を聞くと、あまりにも闇が深く途方に暮れそうになりますが、だからこそ身近な所での選択や、学校給食における国産・オーガニック食材の使用が大切と再認識しました。



以下、先生方のご講演のメモです。

◎鈴木宣弘氏 

東京大学大学院教授、元農水省官僚

「日本で最初に飢えるのは東京!」

・日本はアメリカの余剰農作物の最終処分場

・経産省が農作物の関税撤廃を進めてきた

・今、四つの危機①異常気象②コロナ禍③中国の爆買い④ロシア・ウクライナ戦争

・買いたくても買えない状況に

・畜産の餌・穀物、化学肥料、タネが海外に依存

・極端に海外依存するのは危ない

・野菜の国産率は80%と言うが、タネは海外なので8%、化学肥料も考慮すると実質4%になる

・食料は兵器よりはるかに安く効果的に相手を支配しうる武器

・農家の農業が補助金漬けで甘やかされているというのは間違い

・農家を支援し食料自給率を高めることが大事

・それをせずに昆虫食、ゲノム編集食品を進めるのはおかしい

・食は安全保障の問題であり、予算をかけるべき




◎印鑰智哉氏 

OKシードプロジェクト事務局長、民間稲作研究所常任理事



「食料を取り巻く多重危機」

・今こそ食料主権〜食べたいものを食べる、作りたいものを作る〜を取り戻す

・農家の人口は1%であり、私たち99%の人が連帯しないと変えられない

・農業大国のブラジルでは、農地の51%で遺伝子組み換え大豆わ作り、自国で食べるものは輸入している

・その地域で単一作物に特化することは危ない

・日本でタネを作れていない

・貿易が途絶えると2年で飢えてしまう

・工業型農業は、様々な危機を生み出す〜健康被害、気候危機、食・社会の危機、生物絶滅危機

・工業型ではなく、生態系を守るアグロエコロジーへ

・遺伝子組み換えトウモロコシは害虫抵抗性があり、虫が食べると死ぬ毒をもつ

・食品であり、殺虫剤である

・毒が効かないスーパー害虫が出現しており、毒の強化へ

・ゲノム編集は遺伝子組み換えではないとされているが、遺伝子を入れて後で抜いている

・ゲノム編集マダイは、ミオスタチン遺伝子を壊して筋肉をつけることで、2割肉厚に

・急速に大きくなるので骨が成長せず、背びれも小さく、ゆっくりとしか泳げない

・ゲノム編集フグは、レプチンを壊して満腹感を感じなくさせて太らせる、動物福祉の問題も

・一つの遺伝子が色んな役割を持っていることも認識すべき

・種苗にも放射線の照射やゲノム編集が行われている

・表示がされていないので、消費者が選択できない

・そこで、ゲノム編集されていない安全な作物がわかるように「OKシードプロジェクト」が誕生した



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